食品業界大手が集う 業界運動会【大人のガチ】

食品業界では毎年9月の第三土曜日に食品業界運動会なるものが池袋の豊島園で開催されています。その様子を写真と共にお送りします。

食品業界運動会とは

概要

正式名は酒類食料品業懇話会、業界陸上運動競技大会です。

正式名酒類食品業界陸上運動競技大会
開催元酒類食料品業懇話会
歴史1936年の初開催から83回を迎える
大会チーム卸9社、メーカー24社
参加者選手や応援団、その家族など約2,000人
目的普段付き合いのない人同士で懇親を図り、楽しく競技を行う大人の運動会

参加企業

メーカー

  1. 味の素AGF
  2. キリンビール
  3. キリンビバレッジ
  4. アサヒビール
  5. サッポロビール
  6. サントリー
  7. 大塚製薬
  8. QP
  9. コンタツ
  10. キッコーマン
  11. 月桂冠
  12. ハウス食品
  13. サンヨー堂
  14. 宝酒造
  15. 日清オイリオグループ
  16. 白鶴酒造
  17. その他

卸売業

  1. 三菱食品
  2. 伊藤忠食品
  3. 日本アクセス
  4. 国分
  5. その他

メーカーに関しては誰でも知っているような食品・酒類製造メーカーばかりです。

場所

池袋の豊島園の運動場です。

競技種目

種目

球投げや障害物レースといった道具を用いての競技はありません。ガチな肉体での競技種目オンリーです。補足になりますが、タマ転がしのような物もあるのはあるのですが、それらは余興のような形で片隅で行われます。

競技種目
100m
200m
400m
800m
1500m
綱引き
リレー

上位に入るほど、高得点が加算されて総合得点で順位を決定します。

記録

運動していない人と、運動会に向けてトレーニングした人とで如実に記録が変わります。

ガチ勢はスパイクを履いて走ります。100mだと10秒台で走るガチ勢もいます。1500mでも4:30を切るようなガチ勢も数人います。

出場選手

大人の運動会とは言いつつも、企業によって運動会への熱量が異なります。

大手ビールメーカー参加企業社員は学生時代に体育会系運動部上がりが多く在籍しておりますので、その流れで若手は参加をし突出した力を見せつけます。綱引きのメンバーの首が通常のサラリーマンの2倍はある感じです。

また一部のチームは合宿を開いて個々のレベルアップとチームの連帯感をアップしたりしている企業もあります。

ちなみに

  • 箱根駅伝走りました
  • 世界陸上の日本代表でした

みたいな人もたまに出場して、無双する姿もありました。

入賞

入賞(個人)

1位約3,000円のカタログギフト
2位約1,500円のカタログギフト
3位Quoカード500円

入賞(団体)

1位優勝トロフィー、優勝フラッグ、賞金
2位準優勝盾、賞金
3位———

運動会の様子

雷が落ちない限り開催されます。

大人の本気

その他

毎年救急車が1台やってくる

直近でも2019年、2018年、2017年、2016年・・・毎年必ず救急車が最低1台はやってきます。いいですか、最低1台です。2台来る年もありました。

要は救急車が来るパターンは2パターンありまして

  1. 日頃運動していない大人が見栄を貼って参加して肉離れを起こした
  2. 接触関連/ガチリレーで隣の人とポジション どりでぶつかって転倒した、スパイクで切られた

こんな感じで、運動していない人も怪我をしますし、運動をしていたとしてもガチすぎて怪我をしてしまうのです。

真の目的

真の目的は、競ってナンバー1を決めるという意味ではなく、あくまで親睦会の延長が運動会ということになっています。しかし仮にも得意先企業への忖度(そんたく)するようなことは一切ありません。普段はライバル企業同士としてもこのような運動会の場で親睦を深めて一層業界の発展に貢献する、というような意味合いが含まれています。

あとは単純に、業界の知り合いが一生懸命になって取り組む姿勢を見るというのは単純で面白いのです。種目もシンプルですし。社員の休日のレクリエーションにもなりますし、選手として走る側も所属企業に応援されると気持ちが良いものです。

まとめ

大人になってから仕事ばかりで、中々熱くなれることなど少ないかもしれませんが、このようにガチになって運動会に参加したり、応援したりするのも中々楽しいものです。業界だと知り合いがたくさんいるので、楽しいですしね。知り合いの意外な一面も見ることができます。