【山口県民】餅は食うもんじゃねぇ、まくもんだ

餅まき

週末の夕方のテレビを怠惰に見ていたところ、「それでは週末の餅まき情報をお伝えします〜。」とのアナウンサーの声が聞こえてきました。そういえばヒロが子供の頃(90年代~2000年代)は、年に数回は餅まきに参加していた記憶があったので、記憶を呼び起こしながら調査もしてみました。

 なぜ餅をまくのか?

そもそも、なぜ餅を撒くのでしょうか?なんとなくですが、新築で骨組みができた時に、祝いで投げたり等の「なんとなく」のイメージはありますが・・・。

調べてみると、お餅や穴の空いた小銭などを巻いて厄災を祓い、地域の住民たちと助け合いの共同作業の感謝と、皆さんに福を分ける、と言う意味があるらしいです。

子供の頃はただ単に己の欲求のままに、餅まきに参加していました。単純にお菓子をタダで取れるとか、餅を食べられるとか、親に褒めらるとか。

大人になって改めて意味を知ると深いですし、餅を撒く側からしたらかなりの祈りが込められているのだと。

 餅をまくタイミング

  • 上棟式(じょうとうしき)⇨ ざっくり言うと、新築の骨組みが完成した時
  • 小学校の催事の締めくくり
  • 地域の催事のイベント

 餅まきと一緒に撒かれるもの

基本的には紅白の餅が撒かれますが、餅以外にも撒かれるものがございます。

  • 印つきの新品5円玉
  • 印つきの新品50円玉
  • うまい棒
  • 5円チョコ
  • その他お菓子

 角餅を取れば、500円+ヒーロー

新築には角餅と呼ばれる、角から投げられる通常サイズの餅よりもサイズの大きい角餅が投げられます。しかも、なんと500円玉がついています。子供にとっては500円玉は非常に貴重であり、ヒロも人生で1回しかとったことはありません。

 一瞬の判断力+敏捷性

格言
空中を制するものは、餅まきを制する

誰かが言ったか言わなかったか知りませんが、説明します。

一般的な餅まきのプロセスとして、

  1. 餅が撒かれる
  2. 餅が地面に落ちる
  3. 餅を拾う

というプロセスがありますが、餅まきプロの人は

  1. 餅が撒かれる
  2. 餅を空中でキャッチする
  3. 餅が地面に落ちる
  4. 餅を拾う

という1.2.の間に、餅を空中でキャッチするという1クッションを挟むことで、餅獲得の生産性を1段階アップさせております。

 準備するもの(ガチ勢)

軍手

大抵の餅まきにて、餅を拾うことになるわけですが、大体の地面はアスファルト、コンクリート、運動場と、硬いところが多いです。

そして物凄い手の勢いで獲物めがけて手を突っ込むわけですから、指先は傷つきます。手の傷つきを気にしない恐怖心を払拭する意味でも「軍手」の効果は絶大と言えるでしょう。

2

これは毎回話に上がるのですが、試したことがある人は見たことありません。しかもただの傘じゃだめです。風の強い日にひっくりかえった傘が必要です。モラルに反するので、周囲はドン引きの可能性が高いです。

 美祢(みね)市はプロジェクトを企画

http://www2.city.mine.lg.jp/www/contents/1498437743194/index.html

出典:美祢市HP

8月中を埋め尽くす、餅まきの数々・・・。しかも美祢市オンリーです。

完全に余談であるが、周南市も周ニャン市とかほざいていないで、このような地域の貢献行事をマーケティングするべき。

 地域の厄落としと安寧祈願

人口減少で田舎は特に人口が少なくなり、地域行事も減る一方で、新築の建築件数も下降の一途をたどっております。

最後は大げさに書きましたが、山口県民のアイデンティティを構成する一つの催しとして餅まきは、続けていきたい、且つ後世に伝えて行きたい伝統行事であります。その裏には厄落としや安寧祈願と言った地域への祈りが込められているのです。

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