国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士は、日々分刻みのスケジュールをこなしています。
早朝6時から夜8時まで、実験や船外活動を含めたステーションのメンテナンスなどの任務が続きます。
筋力や骨密度低下を防ぐため毎日2時間の運動も欠かしません。
彼らに自由時間はあるのでしょうか。
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宇宙飛行士の自由時間
NASAのホームページによると、過酷な環境で働く宇宙飛行士だからこそ、自由時間は大切なものであり、数時間の自由時間がしっかりとスケジュールに組み込まれているようです。
最も手軽な自由時間の過ごし方は各方向に設けられた窓から地球を眺めること。
ISSは90分で地球の周りを一周するので約45分毎に日の出と日没が見られます。
ISSのインスタグラムやツイッターでは彼らが撮った美しい画像を見ることができます。
読書に音楽、家族と連絡をとったり趣味を楽しんだり、スポーツをすることもあるそうです。
ゲームが大好きな宇宙飛行士
そして宇宙飛行士たちはゲームが大好きです。
チェス、カード(トランプ)ゲームにスクラブル。
スクラブルはアルファベットのコマをボードに並べて単語を作っていく、シンプルながらもとても面白いゲームです。
カードゲームはブリッジやポーカー。
ブリッジも日本ではなじみがありませんが、4人2組で行う社交的なゲームでコントラクトブリッジともいいます。
自分の手札の強さを見てオークションといわれるビッドをし、トリックと言われる勝ちを多く取るゲームです。
そしてポーカー。
どれも欧米では広く浸透しているゲームであり、欧米出身の多い宇宙飛行士たちに好まれるのも納得です。
2020年には初めて地球と宇宙をつないだチェスの対局から50周年ということで、3度目のEarth vs Space Chess Matchが行われ、ISSの宇宙飛行士2名と地上のグランドマスターとの対局が生中継されました。
結果は引き分けに終わり、グランドマスターと互角に勝負した宇宙飛行士たちの腕前を観ることができました。
ポーカーに関しての有名なエピソードとして、NASAの宇宙飛行士はゲン担ぎとして打ち上げ前にクルーみんなでポーカーをプレイし、指揮官が負けるまでゲームを続けるという伝統があるそうです。
無重力空間でのゲーム
2008年にISSに滞在したリチャード・ギャリオットの動画では彼のトランプが紹介されています。
無重力空間で漂わないように、トランプの箱はマジックテープで壁に留めてあり、数枚のカードはクリップでまとめてあります。
チェスボードはマグネット式、スクラブルは台と一つ一つのピースにマジックテープが貼ってあります。
カードゲームをするときの工夫については気になるところですが不明です。
前述のチェスの地球対宇宙の対局は電子チェスボードで行われました。
現在はISSにもWiFiが普及しており、カードゲームもアプリの使用などデジタル化していくと思われます。
ポーカー、ブラックジャックなどのカードゲームはオンラインカジノなら本格的にプレイすることができます。
必ずしもお金を賭けなくてもゲームを練習できるデモモードや、入金せずに実際のゲームに賭けることができる入金不要ボーナスなどもあります。
ライブモードならリアルタイムでディーラーと勝負する臨場感が味わえるし、他のプレイヤーと対戦できるマルチプレイもあります。
最後に
宇宙空間でのゲームは娯楽や頭脳の訓練という側面はもちろんですが、社交の時間としても大切にされてきました。
いま宇宙開発は加速しています。
民間人の宇宙飛行も増えており、月と火星への飛行を目標とするスペースXの計画はスターシップを地球の軌道に到達させようとする段階まですすんでいます。
多くの人が宇宙旅行に行けるようになる遠くない未来にも、人はカードやボードゲームに共に興じることでしょう。
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