ベトナム恐怖体験(一番怖いのは人)

ヒロヤン@Hiroyan(twitter)です。2017年になりますが、仕事でホーチミン(ベトナム)に赴任をしていました。その時に遭遇した恐怖体験を書き綴ります。恐怖体験と書きましたが、心霊系なものではなく「人」についてです。

ベトナムの交通事情

ベトナムに来たことがある人ならわかるかと思いますが、鉄道もバスも走っていないので基本的に移動はバイクになります。車1:バイク9といった感覚でしょうか。

ホンダのバイクが普及しすぎて、バイクの事を「ホンダ」と言います。

事件は起こった

事件は起こったというか起きていました。

タクシーで移動をしている時のことでした。

急に渋滞が巻き込まれました。とりあえずトロトロ20分くらい走行していました。

そして、急に視界がはれ、渋滞の原因が分かったのでした。

そこにあったのは

トラックの下で血を流している男性だったのです。

意識はなく血を流しているのがタクシーの窓から見えました。

何が怖いって?

トラックでの下で血を流している男性を見たのはショックでしたが、それ以上にショックだったのは、歩道からその様子を見守る(?)30人以上の大衆でした。

ヒロヤン「急いで救護しなきゃ!救急車呼ばなきゃ!」もしくは
ヒロヤン「そんな事やってないで早く助けろよー!」というのが日本の道徳的価値観ではないでしょうか。

しかしそんな日本生まれ日本育ちのヒロヤンが学んだ道徳的価値観を突如ぶち壊すようなこの出来事、血を流している男性を遠くから見守るサイレントマジョリティー(静かな大衆)の乾いた目が心底怖く感じました。

現地のベトナム人に話してみる

翌日この事を職場のベトナム人に話して、「なぜ誰も救助しないのか」、を聞いてみみました。

「だって巻き込まれたら嫌じゃん」

ここでの巻き込まれるというのは玉突き事故とかではありません。

詳しく話を聞きましたが、救助したりすることによって

  • 救急車代を請求をされるかもしれない
  • 致命的な傷を追わせて被害者親族からやりかえされるかもしれない
  • 事故を起こした犯人として連行されて犯人に仕立て上げられるかもしれない

などの後々に身に降りかかる不幸や面倒臭い事を考えてだと話しました。

日本だと最近は当然のように街中にカメラも設置されましたが、ベトナムにはまだそのようなカメラもないし、ヒロヤンが見たサイレントマジョリティーは責任の所在が自身に降りかかってくるのを避けるが為の行動だったのです。

生と死が共存する場面での価値観の違いは強烈なショックを受ける

ベトナム人が倒れている人を救助しないのは道徳の欠如だ!極悪非道だ!とかいうわけではなく、彼らの非常に真面目で勤勉という国民性も一緒に仕事をしてきたので知っています。

しかしながら、入れば郷に従えと構えていても、いざ「生と死が共存する場面での価値観の違いは強烈なショックを受ける」というのが今回の話で、実際に現場に遭遇すると心身が硬直し、未だに脳裏に焼きつき、一番怖いのは「人」だと考えたのでした。

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