ここで言う食品業界とはざっくり分けると、食品メーカー、食品卸売業、小売店の3つに分けられます。今回、なぜ食品業界の若手が会社を辞めるのか理由を綴ってみました。
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理由1.平和である
株価を見ての通りあまり景気の変動を受けません。そして食品業界は人間の本能に関わる「食」なので、ちょっとやそっとじゃ会社が潰れるなんてことはありません。「食」を供給する会社がなくなってしまえば人間の生命維持に関わりますからね。食品偽装や異物混入は言語両断ですが。
2008年までは日本人の人口のピークが迎えるまでは胃袋が拡大すれば、当然消費も売上も拡大の一途を辿っていたので作れや売れや、みたいな感じで食品業界も進んできたかと思います。しかしながらこれだけモノが溢れた現代では、逆にヘルスケアフード、季節商材提案、ペッドフード、ハラル等の問題(需要)を提起して解決の糸口を提案する事が業界に求められる事だと考えます。そうなれば平和なんて言ってられないかも知れませんが、食品業界の基幹は食品メーカーは商品製造する、食品卸売業は商品に付加価値を付けて小売店に販売、小売店は消費者に販売をする事なので、大抵の社員の配属はそこに関わる事なので、相対的に見れば「平和である」になってしまうのでしょう。
理由2.優越的地位の濫用
以前このブログにも書きましたが↓↓
一見安定的に見えても、内部は泥に塗れてアルバイトと変わらないような仕事も多数あります。勿論就活段階で企業が説明することもないので、実情を知ってしまい、ガックリする人もいるのではないでしょうか。
逆に食品卸売業は食品メーカーに対して優越的地位になってしまい、小売店は食品卸売業に対して優越的地位になってしまうので、勘違いをして強く当たる人間も何人も見ました。
理由3.縁故採用が多い
これは日本企業全体に言えることかも知れませんが、縁故採用が非常に多いです。私が新卒で入社した時も縁故採用が数人おりました。特徴としては、同期に比べ毛色が違うと言うか、完全にノリが違うと言うか、どこか上から目線と言うか、中には自ら公言する奴もいました(おいおい)。これも業界構造の優越的地位の濫用になるのですが、縁故採用で入社した新卒社員は得意先役員の息子であったり社長の娘でした。
少々批判的に書きましたが、中には能力的に仕事がめちゃくちゃできて愛想も良い縁故採用人材もいますが、縁故採用者は全体的にどこか抜けた感じというか、仕事に対しての情熱が欠けていたのは事実です。自分の意思や情熱で入社したわけではないので当然と言えば当然かも知れませんが、当然将来的に困るのは当人ですし、同期としても同じ土俵にあげられながらバックボーンだけで採用された人に対して不平不満を言う人もいました。
理由4.実力主義ではない
保険業や不動産販売のように、歩合で給与が変動すると言うことはありません。理由は1.のように平和であるからです。当然各々の目標値等はKPIで管理もされているかと思いますし、中には歩合での給与を設定している企業もあるのかも知れませんが、不動産業の営業で、20代で年収1千万円越え、なんてのは聞いた事がありません。後述する転職先にも書きますが、歩合で給与が試される保険や不動産に転職する人もいます。
中にはタピオカやアサイー等でブームに火がついて担当の売上が信じられないくらい上がると言うのもあるかもしれませんが給与に反映されることはありません。
転職先
そんな平和な食品業界にも刺激が足りないのか業界を飛び越えての転職は多々あります。
- 実力主義に憧れ外資系保険
- 業界の知識を活かしてコンサルタント
- 得意先の小売店
- 特定の食品が好きで食品メーカー
などなど
まとめ
つらつら書きましたが、思い当たる節を書いてみました。公務員とまで言いませんが、他の業界に比べて割と平和なんじゃないかと思います。
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