前回、スマホしながら電動自転車に乗った男に正面衝突された話【交通事故体験談】を紹介しましたが、今回はその後の示談で解決した話を紹介したいと思います。
今回のケースでは、加害者は保険会社に加入していたため、示談までのやりとりは全て加害者ではなく保険会社の担当者とすることになりました。
前回までの、交通事故から通院までは以下の記事で紹介しています。
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続・事故後
前回事故が起きてから、頚椎捻挫の診断が出ました。
その週で予定していた友達とのフットサルやレストランの予約も中止になりました。
首から手にかけての痺れがしばらく続き、しばらくは安静にしなければなりませんでした。
仕事はリモートワークなので休むことなく続けました。
事故後も加害者は、対面でも電話でも一切謝罪をすることなく、やりとりは全て加害者が加入していた保険会社の担当者とのやりとりになりました。
そして保険会社より、今回の事故は100%の加害者責の過失割合になったことを聞かされました。
警察から電話がかかる
警察からも電話がかかってきました。
事故による私の症状の確認と、親告罪として加害者を告訴するかどうかの質問でした。
ちなみに親告罪として告訴するか否かについては事故時に現場でも詳しく教えてもらえますし、ネットでも親告罪でググれば多くの参考記事が出てきますので、その辺りで周辺知識は身につけられるかと思います。
告訴を決める
私は告訴を決めました。
告訴理由
・道路交通法により、事故加害者はすぐに怪我人を救護することが義務付けられているが、逃走したから
・警察に電話せずに、結局被害者の私がしたから
・スマホ(ポケモンGO)していて事故を発生させたにも関わらず、警察にはぼーっとして前方を見ていなかった。」と虚偽口述をしていたから
・自転車のライトが付いていなかったから
・走行中にイヤホンをしていたから
・保険会社に任せっきりで誠心誠意の謝罪がないから
一番は、「自分が悪かった」という心からの謝罪とそれに伴う何かしらの謝罪行動がなかったことです。
住所も電話番号も知っているのに、全く謝罪がありませんでした。
昨今は、下手に加害者に謝罪をせずに保険会社に全て一任するということもあるそうですが、やはり対面での謝罪は一定の効果をうむのではないでしょうか。
警察署へ
警察に電話で告訴をする旨を伝えてから、後日警察署に来るように言われました。
ちなみに今回のような自転車事故の親告罪の場合、告訴期間は「犯人を知ってから6ヶ月」(刑事訴訟法235条1項)とされています。
しかしながら、あまりにも期間があくと警察も捜査に取り組まないことも考えられます。
なので診断書を入手次第、すぐに告訴を進めることをお勧めします。
・病院の診断書
警察署では告訴書類を警察官と一緒に作成していきます。
またこの時、録音をされるのを防ぐためにスマホを開くことを禁止されています。
私は事故直後の現場画像や犯人画像を撮影していたので、警察署に出向く前に一通り写真から記憶を思い返していました。
そして大体90分ほどで書類は完成され終了しました。
・過失傷害罪
示談に向けて
慰謝料等の金額の確定は、完治してからになります。
完治後に保険会社にそのことを伝えました。
完治まで
完治まで2週間かかりました。
病院には3回行きました。
完治の旨を加害者側の保険会社に連絡すると、示談書類作成開始の連絡をもらいました。
示談書類ができるまで
これが非常に長く、結局2ヶ月前後かかったかと思います。
はっきり言って遅いです。
示談金額
示談金額を電話口で説明されました。
私は事前にどのくらいもらえるのかある程度、ネットの知識で調べていました。
そして一旦保留としました。
弁護士へ見解を聞く
念には念を入れて行政が主催の無料弁護士相談会に相談に行きました。
そこでは「民事交通事故訴訟損害賠償算定基準」というタイトルまんまの過去の判例より算定基準を教えてもらうことができました。
これに関してはネットで「交通事故 赤い本」とかでググればその手の資料は出てきます。
その弁護士の見解により、今回の事故の慰謝料は保険会社が提示した金額よりもさらに上乗せできることがわかりました。
保険会社に再度交渉をする
保険会社へ「民事交通事故訴訟損害賠償算定基準によると〜」という知識と資料をもとに説明すると、慰謝料がさらに上がりました。
最終的に、6.5万円で決まりました。
結局振り込まれたのは事故から3ヶ月経った後でした。遅い。
その他
また示談金額が提示されると同時に「今後民事裁判を起こさない旨」の書類もありました。
保険会社に確認しましたが、警察に告訴したことは刑事罰なので含まれません。
検察から電話がある
告訴してから約2ヶ月後、検察から電話がありました。
内容は、今回の事故は不起訴の可能性が高い、とのことでした。
理由は、過去の判例や事故の程度により逮捕まで至っていないから、のことでした。
とりあえずこの辺はごねたところで何も変わらないので「わかりました。」の一言で会話を終えました。
そして後日処分通知書が届きました。
以上。
最後に
結論で言えば【スマホしながら電動自転車に乗った男に衝突され、全治2週間の頚椎捻挫の事故に遭い、被害者の私は慰謝料6.5万円をもらい、加害者は不起訴になった。】ということになります。
今回は加害者は運よく自転車保険にも加入しており、事故後の処理も保険会社が全てやってくれたので、当事者同士で揉めることもなかったと言えます。
事件はこれにて解決しましたが、スマホしながらの運転はクソでしかありません。
昨今は、ほぼ毎日のように自転車をこぎながらスマホを操作する人で溢れかえっています。
実際に事故を起こして加害者になったり、被害者になったりしたらとてつもなく面倒くさいことだらけですし、肉体的にも精神的にも不調をきたします。
私のような元気な人ではなく、歩くのがおぼつかない幼児や高齢者にぶつかって命を奪ってしまったらどうするんでしょうか?
そこまでして自転車に乗りながらスマホを操作したいことってなんでしょうか?
きっと重大な事故を起こさない限り、し続けることでしょう。
今回加害者は、逮捕もされずに不起訴ということになりましたが、無灯火で、スマホをしながら、イヤホンを聴きながら、事故後逃走しようとした加害者を逮捕もせずにそのままの検察も無能すぎます。
どうして過去の判例を基にしなければならないのでしょうか?
時代は日々変わっております。
大切なのは今でしょう。
そんなことではスマホながら自転車も減らない訳ですよ。
ということは、自転車保険にさえ入っていればムカつくやつに、事故を装って激突しても不起訴になるので、いわゆる逃げとくできるのです。
いかがでしたでしょうか。
以上が「スマホしながら電動自転車に乗った男に正面衝突された話【示談編】」の紹介記事になります。
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