昔々のお話ですが、オーストラリアに留学していた時のこと、授業でビデオ鑑賞が始まり、先生が持ってきたのは「X-men ZERO」でした。ぶっ飛びすぎなセレクトでびっくりしましたが、見終わったらファンになっていました。
コンテンツ
それは突然やってきた
これはシドニーに留学して、3ヶ月くらい経った時の話になります。初めての海外、初めての留学ということで、3ヶ月もたちリスニングもスピーキングも上達してきた時の頃、「今日は映画鑑賞会だ!」ということで、急遽みんなで映画を見ることになりました。
自分の語学力に心躍る
シドニーで映画は当然見たことがなく、見るとしたらシェアハウスの家に置いてあるTVで、「シンプソンズ」とか、「マスターシェフ」とかいう名前の料理番組くらいで、当然英語のみで字幕はなしです。自分の語学力や初めての洋楽の鑑賞で、字幕は英語でしたが、聞き取れない分は字幕ウェルカム!というような勢いでした。
先生が持ってきた映画
クラス内から「Yeah!」みたいな声が上がり、いつもの授業ではなく映画鑑賞の授業なので、みんなテンション高めでした。
「一体何を見るんだ!?」ヒロの頭の中は完全に小学校の思考で、道徳的な短編なビデオをイメージしていました、
しかし先生が取り出したのは
まさかの・・・X-MEN ZERO!!! いや「まさか」と思っているのは日本人だけだったのかもしれません。ちなみにクラスには、スイス、ドイツ、韓国、フランス、ブラジル、ペルー、あたりで総勢20人くらいの、Upper–Intermediate(中の上)クラスでした。
そして、これが僕とX-menとの出会いでした。
先生がいちいち突っ込む
X-men好きな人ならストーリーは何となくわかると思います。先生が物凄い勢いでツッコミを入れ、更に解説を入れてきます。
先生「こいつはヒーリングファクターっていう能力で、何度やられても自然治癒してしまうんだ!」
先生「こいつは目から勝手にレーザー光線が出てしまう能力者なんだ!」
(ちなみに、時系列的に、X-men、X-men2、X-men3、X-men ZERO(X-men1より前の過去)なので、ある程度前提知識がないと理解ができないかも)
そんなこんなで、英語音声と、英語字幕、先生の解説、ありの上映で、且つアクション映画なのでそれほど複雑な思考や時系列の確認をすることなく観れるので理解は問題なくできました。
ハリウッドの王道を突き進む。
ストーリーをざっくり話します。
【ストーリー】主人公のウルヴァリンは幼少期に、怒りから写真のように手から骨が出現するミュータントとしての能力が覚醒し、同じくミュータントの兄と共に、1世紀以上に渡り、戦争に参戦する。その後、ミュータントだけで構成されたチームに入るも、残虐ぶりに嫌気がさしてチームを抜けるが、平穏に暮らしていたところをかつてのチームリーダーにそそのかされて、最強の傭兵に仕立て上げられる改造手術を受けてしまう。全身にアドマンチウムと呼ばれる地球上で一番硬い金属を入れられ、とりあえず骨がめっちゃ硬くなって、写真のように何でもスパスパ切れるし、銃やナイフで刺されてもヒーリングファクターと言うミュータントの能力ですぐに回復ができる。
そんなこんなで、最後はウルヴァリンと、同じく改造手術で、全てのミュータントの能力を組み合わせたデッドプールというミュータントと死闘をして、完全決着するも、記憶が飛んでしまう。
勧善懲悪でキャラの味がある
アメリカ映画のいいところですが、日本みたいな最後にモヤモヤするような終わり方ではなく、しっかりと決着をつけて、物事に白黒つける映画です。
現代社会をめちゃくちゃにするのが面白いところ
ターミネーター、スパイダーマンでも言えることですが、「何が面白いって!?」。確かに未来からフルメタルの人間がやってきたり、普通の大学生が蜘蛛の能力を手に入れて、一番の爽快感というのは、現代社会を突如として異常な能力を持った奴らが街や社会をめちゃくちゃにするところだと思います。
こんな筋肉ムキムキで、且つ手からやばいナイフが出現してて、髪型もなんかもうヒゲやらライオンみたいに跳ね上げてて、現代人から常軌を逸っしています!
X-menを好きになる
特に観終わってからの英語での感想文なんかも求められず、「みんな今日は以上だー!」的なノリで終わりました。いや、改めて凄いです。まず授業で「X-men」を見るという感性が日本では考えられませんでした。そしてみんなでゲラゲラ談笑しながら見て、たまに先生が突っ込んだり、映画を観る、という価値観を変えてくれました。そして、異国の地での授業補正かもしれませんが、X-menが頭から離れられず、帰国後は速攻、x-men1、x-men2、x-men3を鑑賞し、ZEROに追いつきました。
まとめ
あの映画のチョイスは、今思えば先生の好みのチョイスだったのかもしれませんが、単純にめちゃくちゃ面白かったです。しかしよくよく考えたら、ヒュージャックマンはオーストラリア出身の俳優じゃないか!。納得しました。
いや、でも感覚的には、自分の国の俳優がハリウッドの超大作で主人公で、現代社会をめちゃめちゃにするとなるとテンションは上がりますね。
以上、ちょっと記しておきたい映画でした。
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