djangoのmodelsでテーブルを定義した後に、python manage.py makemigrations を実行し、python manage.py migrate を実行したところ、不穏なエラーが出て解決方法がわからずに、マイグレーションを一度取り消してテーブル定義からやり直したい時はありませんか?
本日はそんなマイグレーションの取り消し方法を紹介します。
コンテンツ
エラー発生の経緯
まず改めてどのようなコマンドを実行してエラーに至ったのかを簡単に説明します。
テーブル定義後に以下のようにマイグレーションファイル作成のコマンドを実行しました。
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$ python manage.py makemigrations |
そして、以下のコマンドでmakemigrationsで生成されたファイルをデータベースに適用するコマンドを実行します。
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$ python manage.py migrate |
すると…
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$ python manage.py migrate Operations to perform: Apply all migrations: admin, auth, contenttypes, myapp, sessions Running migrations: Applying myapp.0004_auto_20210731_1557...Traceback (most recent call last): File "manage.py", line 21, in <module> main() File "manage.py", line 17, in main execute_from_command_line(sys.argv) . . . . django.core.exceptions.ValidationError: ["'' は無効な形式の値です。 YYYY-MM-DD HH:MM[:ss[.uuuuuu]][TZ] 形式でなければなりません。"] |
ほげええええええなんじゃこりゃああああ!!!
(ちなみにこのエラーの原因はmodels.DateTimeFieldに、default=””という引数を用いたためにエラーが発生しました。)
というわけで、うまくできなかったのでマイグレーションの取り消し実行することにします。
取り消す手順
手順としては
- 履歴を確認する
- その履歴箇所まで巻き戻す
- ファイルを物理的に削除する
という手順をふみます。
履歴を確認する
以下のコマンドでマイグレーションの履歴を確認します。
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$ python manage.py showmigrations myapp [X] 0001_initial [X] 0002_auto_20210613_1859 [X] 0003_auto_20210717_1332 [ ] 0004_auto_20210731_1557 |
上のうち、[X]のXがない[ ]となっている0004_auto_20210731_1557 という履歴がexecute(エグゼキュート)、つまりプログラミングでいうx(実行)がないことを意味しています。
python manage.py makemigrationsで必要なファイルは作成したけど、DBに設計図を流し込む(python manage.py migrate)ことはしていないということです。
migrateでロールバックする
履歴がわかったところで、ロールバックしていきます。
以下のコマンドを実行します。
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$ python manage.py <アプリ名> <履歴> |
つまり今回の場合、myappがアプリ名で、00~で始まる名前が履歴になります。
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$ python manage.py showmigrations myapp [X] 0001_initial [X] 0002_auto_20210613_1859 [X] 0003_auto_20210717_1332 [ ] 0004_auto_20210731_1557 |
つまり、以下のようにコマンドを実行します。
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$ python manage.py migrate myapp 0003_auto_20210717_1332 Operations to perform: Target specific migration: 0003_auto_20210717_1332, from myapp Running migrations: No migrations to apply. |
このようになれば成功です。
マイグレーションファイルを削除する
物理的にファイルを削除します。
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── migrations ├── 0001_initial.py ├── 0002_auto_20210613_1859.py ├── 0003_auto_20210717_1332.py └── 0004_auto_20210731_1557.py |
今回の場合は、0004_auto_20210731_1557.pyというファイルを削除します。
確認のために、showmigrationsを実行してみます。
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% python manage.py showmigrations myapp [X] 0001_initial [X] 0002_auto_20210613_1859 [X] 0003_auto_20210717_1332 |
以上。
最後に
いかがでしたでしょうか。
以上が「【Django】makemigrations/マイグレーションの取り消し」の紹介記事になります。
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