ターミネーター: ニュー・フェイト 最後がしっくりこない

大人気ターミネーターシリーズ。T2(ターミネーター2)の正統な続編と本作を位置付けるシリーズの生みの親であるジェームズ・キャメロンが製作に復帰し、リンダ・ハミルトンも28年ぶりにサラ・コナー役で復帰しました。ターミネーター:ニューフェイトを見て最後にしっくりこなかった人の感想です。

ターミネーターの面白さ

なんと言ってもターミネーターシリーズの面白さは、現代の街中を未来から来た殺人兵器がめちゃくちゃにするところにあるかと思います。

街中を銃やトラックでボコボコにするので、当然人々は逃げ惑いパニック状態になり、そこと現実とのギャップの面白さがターミネーターシリーズの映画の本質であり魅力なのではないでしょうか。

言ってしまえば、X-manやスパイダーマンも似て非なるもので、能力者達が現代社会をボコボコにしてしまうところが爽快感がありますね。

ターミネーターシリーズを振り返る

これまでターミネーターシリーズは全て見てきたのですが、改めてどんなストーリー、また記憶を振り返ってみます。

ターミネーター(1984年公開)

ヒロヤンの生まれる前です。実際にきちんと見たのは2009年頃なのですが、80年代のCG技術でこれほどまでに作り込まれているのは単純に凄いと思いました。

ターミネーター2(1991年公開)

名作ですね。ターミネーター1からきちんと継承したストーリー、時空を超えた2体のターミネーターが現代社会をめちゃくちゃにする爽快感はたまりません。そして最初から最後まで完璧に計算されたストーリー。最後のT-1000の勇姿。溶鉱炉に自ら身を沈めてサムズアップした最後に涙した人は多いはずです。

ターミネーター3(2003年公開)

「審判の日」が結局起こってしまう、という顛末なのですが特に真新しいようなCG技術やストーリーもなくターミネーター2がより現代技術で底上げされて良くなったというレベルでしょうか。

ターミネーター4(2009年公開)

「審判の日」のその後を描いたストーリーです。正直この辺から訳がわからなくなったので、ターミネーター:新起動/ジェニシスも割愛します。(笑)

ターミネーター:ニュー・フェイト

ニュー・フェイトも言ってしまえば、2003年のターミネーター3の昇華バージョンなのかもしれまが、より2019年に沿った形というか敵(Rev-9)のCG技術はもちろん魅力的ですし社会情勢(後述するグレース)であったり、なんと言ってもリンダ・ハミルトンとアーノルド・シュワルツネガーの活躍はファンにとっては嬉しい限りでした。

戦う女性は美しい:グレース

左:グレース 右:ダニー

今回ジョン・コナーに変わって人類のレジスタンスリーダーになるとされる「ダニー」を守るべく未来のダニーから送られた女性戦士のグレース。

昨今のLGBTに寄せた中性的な感じの女性がまた魅力的でした。

強化型ヒューマンなので普通の人間よりもパワーとスピードが格段にアップしており、Rev-9(今回の敵のターミネーター)とも対等に戦えます。

Rev-9の映像技術は素晴らしい

T2の時は「液体金属すげー!!」と興奮しましたが、今回のRev-9(敵側が現代の送り込んだターミネーター)は液体金属且つネットワークインフラ網羅且つ分裂且つ・・・と魅力一杯の悪役に仕上げてくれました。

安心する二人

今回の設定上サラ・コナーの息子ジョン・コナーはシュワちゃん演じるT-800に殺されたことになっているのですが、T2の共闘するイメージが強いのでシリーズを見てきたファンに取っては2人が一緒に戦うシーンは見ていて安心します。

ジョン・コナーのストーリーは遥か彼方へ

ジョンコナーが人類のレジスタンスで部下のカイル・リースを現代に送り込んで・・・というストーリーは遥か彼方に行きました。ちなみにスカイネットも遥か彼方に行きました。裏を返せば、「T-800とサラ・コナーのおかげで未来がスカイネットによって制圧されなかった。」とも言えるのですが、なんだか残念というか・・そしてその代わりに新たなレジスタンスのリーダーとなったのが「ダニー」という訳です。

最後のオチはしっくりこない

T2は完璧なハッピーエンド

これはT2があまりにも凄すぎたというのあるのでしょうが、あれ以上のエンディングを表現できる方が難しいと思います。

T2を思い起こせば、敵(T-1000)を打ちのめすまで観る側の想像を超えた仕掛けの数々でした。

  1. 敵(T-1000)を液体金属で凍結して倒した!が生きていた
  2. シュワちゃん(T-800)がやられた!が補助バッテリーで再起動!!(胸熱)
  3. サラ・コナーの弾が切れた!がシュワちゃん(T-800)が敵(T-1000)をショットガンで溶鉱炉に落とす
  4. シュワちゃん(T-800)も「俺が現代にいてはだめだ」と言って、溶鉱炉に沈む。締めのサムズアップ。(泣ける)

思い出しながら書いてみましたが、ここまでかけるのもそれほどまでに完成された最後だったということでしょう。

ここでも言いますが、「現実世界できちんと倒し切った」というところが、観るものの満足感を最大限に引き揚げたと思います。実際に金属は高熱を与え続けると解けますし、T-1000も溶鉱炉にしっかりと浸かって現実世界で成敗できたところが観るものも満足させた、というところが大きかったかと思います。

T3の最後はなんか違う

ストーリーを言ってしまえば、最後はグレースのパワーパックを取り出して、そのエネルギーをRev-9に打ち込むのですが、パワーパックが出てきた時点で興ざめしてしまいました。

T2のように現代に存在しうる技術で成敗できれば一番納得できたのかもしれません。改めて言いますがT2が完璧すぎたのです。

本質は現代社会もめちゃくちゃにする姿

T4以降でファンが離れてしまったのは、やはり現代からかけ離れた未来でのストーリーで、現代社会をめちゃくちゃにしてきた爽快感や、始まりからすでにスカイネットに占領されたダークで陰湿な世界観が観る側に疲弊感を押しつけられている感じがややネガティブだったのかと思います。

本質はやはり、現代社会を破天荒にめちゃくちゃにする現実とのギャップの面白さにあるのではないでしょうか。

ファンの願い

今まで散々

ヒロヤン「ターミネーターは現代社会もボコボコに現実とのギャップが面白いんだよ!」

とか言ってきましたが、今後見たいのはスカイネットが侵略した未来を人類が至極真っ当に倒して、再び人類の時代に戻る姿なのです。

T4、T5みたいに、日本のようなハッピーエンドなのかバッドエンドなのかは視聴者の受け取り方次第とかいう日本人独特の表現はいらないのです。

勧善懲悪こそハリウッド、ハッピーエンドこそハリウッド。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です